慶應義塾労働組合には、学校法人慶應義塾と直接労働契約を結んでいる方なら、職種や勤務地、有期・無期を問わず、どなたでも加入いただけます。実際、大学や一貫校の教職員、大学病院の医療スタッフなど、幅広い職種の方が加入しています。
ただし、組合員だけのために活動しているのではなく、慶應義塾で働くすべての方の労働条件改善のために活動しています。当組合は、特定のイデオロギー色のついた団体ではなく、普通に働いている人が普通に思う疑問や不満を解決するための組合です。
各職場、各職種には、さまざまな労働環境の問題があります。長期に渡って改善されていない問題もあれば、デジタルトランスフォーメーション(DX)に伴い生じている新たな問題もあります。これらの問題には引き続き取り組む必要があります。ハラスメントの防止や職場の物理的バリアフリー化、また、近年は特に、育児や介護などに関する支援の改善にも取り組んで来ました。
今現在の最大の課題は、賃金の引き上げです。2024年に、23年ぶりのベースアップ(1,000円)が実現しましたが、物価は現在も上昇し続け、生活を圧迫しています。慶應義塾で働くすべての人たちの生活を守るために、物価上昇に見合う給与アップを、組合員の皆さまと力を合わせて目指していきます。
なお、これまでも、組合が現場からの声を集め、意見を束ねて交渉してきたことにより、多くの改善が実現してきました。しかし、組合の組織率は低下しており、組合員の地区や職種の偏りも拡大しています。今後も労働組合の火を消すことなく繋いでいくには、労働組合についての広報や、職場環境に関する情報提供を一層充実させる必要があります。
また、DE&I(ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン)を尊重することも大切です。他方で、持続可能な組合活動のためには、ワークライフバランスを尊重し、執行部の仕組みや活動についても、ある程度の見直し・簡素化も進めてゆく必要があります。
組合員の皆さまのご協力とご支援をお願い申し上げます。
慶應義塾労働組合
本部執行委員長 根岸 宗一郎(経済学部教授)
慶應義塾労働組合が結成された1959年6月27日の創立大会で読み上げられた「大会宣言」です。
以下は、「大会宣言」の文面を転記したものです。
戦後日本では平和と民主主義と明るい生活を望む声がひろまり、数多くの労働組合が結成されてまいりました。われわれ慶應義塾に働く者も、かねてからいろいろな生活上の悩みや不安を一人一人の胸にいだきながら、組合がつくられることを待ちのぞんできました。このような希望が次第にたかまってくる中で、さきに四谷医学部労働組合および日吉地区労働組合が結成されました。これを契機として、本日ここに全慶應義塾に働く者を打つて一丸とする労働組合の結成大会を開くに至りましたことは、われわれにとつて何よりも大きな喜びといわなければなりません。
慶應義塾百年の歴史はそのまま近代日本の歴史であり、塾は福澤先生の精神を体得しつねに日本の民主主義運動の中にあつて国民を啓蒙し、因襲や偏見と闘つてまいりました。
このような伝統をもつ我が慶應義塾に、労働組合の誕生をみたことは、まことに重要な意義を持つものであります。
憲法第二五条には「すべての国民は健康で文化的な最低限の生活を営む権利を有する」と規定され、第二八条には「勤労者の団結する権利および団体交渉、その他の団体行動
をする権利はこれを保証する」と規定されております。
この新憲法の精神にのつとりわれわれ同じ塾に働く者は、教員も職員も、職場のいかんをとわず勤労者としての自覚にもえてこの組合を育てはぐくみ生活条件を維持し改善して、光輝あるわが慶應義塾の歴史に、新たな1ページを開こうとするものであります。
右宣言する
一九五九年六月二七日
慶應義塾労働組合結成大会
組合資料の配布は、慶應義塾の教職員の方々に原則塾内便においてのみ行っております。
資料ご希望の方は、下記よりお申込みください。
〒108-8345 東京都港区三田2-15-45慶應義塾大学内(研究室棟西側)
TEL 03-3453-4080