慶應義塾労働組合には、学校法人慶應義塾と直接労働契約を結んでいる方なら、職種や勤務地、有期・無期を問わず、どなたでも加入いただけます。実際、大学や一貫校の教職員や、大学病院の医療スタッフなど、幅広い職種の方が加入しています。
しかし、組合員だけのために活動しているのではなく、慶應義塾で働くすべての方の労働条件改善のために活動しています。当組合は、特定のイデオロギー色のついた団体ではなく、普通に働いている人が普通に思う疑問や不満を解決するための組合です。
各職場、各職種には、さまざまな労働環境の問題があります。長期に渡って改善されていない問題もあれば、デジタルトランスフォーメーション(DX)に伴い生じている新たな問題もあります。これらの問題には引き続き取り組む必要があります。また、近年は特に、育児や介護などのライフイベントに関する支援の改善にも取り組んで来ました。
しかし、現在一丸となって取り組むべき最大の課題は、賃金引き上げです。2024年、23年ぶりのベースアップ(1000円)が実現しましたが、日本では20年以上ほとんど上っていなかった物価が2022年から上昇に転じているのですから、慶應義塾で働くすべての人たちの生活を守るために、物価上昇に見合う給与アップが、今こそ必要です。
給料は黙っていても上がるものではありませんし、職場環境も我慢していたら良くなるものではありません。これまでも、組合が現場からのリアルな声を集め、意見を束ねて交渉してきたことにより、多くの改善が実現してきました。 しかしながら組織率は低下しており、組合員の地区や職種の偏りは拡大しています。今後も労働組合の火を消すことなく繋いでいくには、労働組合についての広報や、職場環境に関する情報提供を一層充実する必要があります。 他方で、持続可能な組合活動のためには、執行部の仕組みや活動について、ある程度の見直し・簡素化も進めてゆく必要があります。だれかがやらなくてはいけない仕事は多々ありますが、組合活動でワークライフバランスが破綻しては本末転倒です。組合員の皆さまの少しずつのご協力とご支援をお願い申し上げます。
〒108-8345
東京都港区三田2-15-45
TEL 03-3453-4080